某強豪大学の学生野球選手の事例です。
当選手が来店された時、バッティング時に左肩に響くような痛みが1年以上続いている状態でした。
(右打ち)
経緯としては、ショルダープレス(肩の筋トレ)時にピキッと痛みが出てしまい、病院では関節唇損傷と診断されたそうです。
そこからスポーツの専門病院で1年以上リハビリに通っていましたが症状が変わらず、バッティングができないためにラントレーニングを中心にしていましたがハムストリングスの肉離れもしてしまって、困って来店してくれました。
このような事例は多く、痛みが長期化すると身体がその痛みを避けるような動きを覚えてしまい、また別の部位のケガを引き起こしてしまいます。
当店はパーソナルトレーニングスタジオですが、スタジオの代表は理学療法士の資格も有しており、スポーツ現場でもトレーナー活動をしているため、選手の状態に応じて施術を中心にする場合もあります。
特にケガが長期化している選手の場合には施術してからトレーニングをすることが多く、当選手の場合もその流れでみていきました。
まず一番気になったのは肋骨の硬さ。
肩の運動では肩関節だけでなく肩甲骨や肋骨、背骨の動きが非常に重要です。
しかし肋骨が硬い状態では肩関節のみに負荷が集中してしまい、結果的に肩のケガにつながります。
そこで最初は施術で肋骨周りを動きやすくしたうえで、ボールを使って肋骨をさらにゆるめていきました。

この他にも肋骨を動かすようなワークを2種類ほど伝えて1回目は終了。
1回目のセッションが終わった段階で最初痛かった肩を上げる動作もほとんど痛くなくなり、最後の最後に耳に腕をくっつけるくらいグッと上げ切ると少し痛みが残っている程度まで改善しました。
2回目のセッションは約2週間後でした。
痛みもかなり改善しており、反対の手を使って肩を押し込み様な動作をすると少し違和感が残りますが、それ以外の動作では痛みは消失しました。
そこで肋骨の動きを出すことに加えて、肩回りの使い方をトレーニングしていきました。

この間、肉離れをしてしまったハムストリングスのリハビリも同時進行しており、肉離れと左肩の痛みとの関連もほぼ見えてきました。
簡潔に書くと、左肩の痛みによって腕振り動作が崩れてしまってランニングにおける上半身とのつながりが切れてしまったことが原因として考えられました。
そこで走る動作のエラーも修正するようなトレーニングも増やして2回目のセッションは終了しました。
初回のセッションから1か月後の3回目。
この時点で肩の痛みは完全になくなっており、バッティング練習も再開できていました。
ここからは痛みを無くすことではなく、今よりプレーの質を高めるようなトレーニングに切り替えていきました。
全身の連動を強化したり、リラックスしてバッティングできるようにしたり。

その後も順調に経過し、肩の痛みも再燃することなくチームに合流して元気にプレーしています。
肩の痛みで悩んでいる選手は、ぜひ肋骨の硬さもチェックしてみてください。
