ケガを繰り返す選手の共通点とは?

当スタジオには全身のケガが絶えずに困っていまい、助けを求めて来店される選手も少なくありません。

今回はそのような選手たちに共通する身体の問題点について解説します。

こちらの記事の内容を動画でも解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。

たとえば肩の痛みがリハビリに通っているのに1年以上もなくならず、脚の肉離れやアキレス腱の痛みまで発症してしまった選手。

他にも股関節の疲労骨折、足底腱膜炎、シンスプリント、鵞足炎、ランナー膝(腸脛靭帯炎)その他にも多くのスポーツ障害を抱えていた選手。

彼らだけではなく、中学生ですでにケガだらけの選手も、社会人になってから趣味で始めたトレイルランにハマって頑張っていたら足から腰、膝と連続で痛くなってしまった選手まで。

様々なバックグラウンドを持つ選手たちが、多くのケガに悩まされてきたのをサポートしてきました。

その中で見えてきた共通点。

一般的に痛みがあれば痛みのある部位を治療してもらい、リハビリも痛みのある部位の筋力強化などを行うと思います。

それももちろん必要なのですが、それだけでは不十分です。

特に全身に痛みのある部位が広がっている選手においては原因はそこにはありません。

むしろ全身の様々な部位に痛みが出てきているのが“結果”であることがほとんどです。

ではその原因はどこにあるのでしょう。

それは、

呼吸の浅さ≒肋骨の硬さ

です。

この両者は完全な=ではありませんがほとんどの選手が呼吸が浅くて肋骨が硬い状態にあります。

そのチェック方法として息を吸った状態から細く長く息を吐き続けて20秒できるか測定してみてください。

10秒もできない人はかなり肋骨が硬くなってしまっている可能性があります。

呼吸が浅い、というと『息を吸えない』ものだと思ってしまいますが逆です。

息を吸った状態で肋骨が固定されてしまい、『息を吐けない』状態になっていることがほとんどです。

呼吸は自律神経と密接な関係にあり、息を吸うと交感神経が、息を吐くと副交感神経が優位になります。

【医師監修】自律神経と呼吸の深い関係!浅い呼吸は要注意?呼吸筋ストレッチも紹介

そこで自律神経を整えるワークとして息を吸う時間の2倍かけて息を吐く、という呼吸法が一般的に知られるようになりました。

たとえば4秒かけて息を吸ってその倍の8秒かけて息を吐く、というものです。

この呼吸法は手軽にでき、2~3分も繰り返していれば徐々にリラックスしてくるのが実感できると思います。

しかしそもそも肋骨が固まってしまっていると8秒吐くことが苦しくてリラックスどころじゃない、という状態の選手もいます。

そのような場合は4秒8秒を3秒と6秒に短縮して行うこともありますが、そのような選手の場合、呼吸法よりも先にまずやるべきことがあります。

それが肋骨を動くようにすることです。

肋骨は息を吸う時に広がり、息を吐くときにしぼみます。

しかし現代人の多くは肋骨が広がったまま固まっていることが多い。

つまり肋骨はすでに息を吸った状態となります。

その状態からさらに息を吸おうと力ます。

本来呼吸は横隔膜がメインとなって行う運動です。

横隔膜が働くと息を吸いますが、肋骨が広がったまま固まっている人はもう横隔膜だけではそれ以上息を吸えない状態です。

じゃあどうするかというと、肩や背中の筋肉(呼吸補助筋と言います)を使ってさらに息を吸おうとします。

呼吸補助筋を使って息を吸っている人は息を吸うたびに肩が上がったり胸が前に突き出てきます。

これが日常化することで腰痛や肩の痛みの原因を生み出します。

本来横隔膜だけの呼吸ができている人は息を吸う時に胸とお腹が同時に360°全方向に広がります。
(前だけじゃなく、横にも後ろにも広がるのが重要)

この呼吸ができる状態を作ってから、先ほどの呼気延長呼吸を行うことで効果が増大します。

そこで今回はいつも肋骨が固まっている選手に最初にやってもらっている肋骨を柔らかくするワークを1つご紹介します。

冒頭の動画内でも紹介していますが、ボールを使って肋骨をゆるめていきます。

赤線のように、肋骨がボールの形にぐにゃりと変形するのが理想です。

肋骨が硬い人はこれだけで痛いはず。もしくは硬くて肋骨がぐにゃりと曲がらず、まっすぐなままになってしまいます。

当スタジオでは様々なレベルのアスリートが来るので3種類の硬さのボールを用意していますが、なんでもいいです。

ポイントはボールに体重をかけた状態で脱力することです。そこから息を吐きながらさらに脱力していく、を繰り返します。

肋骨は左右に12本ずつありますから、ボールの位置も上下で変えて、角度も変えて、全周に渡って行いましょう。

痛みのある部位が多い場合、部位ごとのセルフケアをするよりも先に肋骨から始めてほしいと思います。

最初は15~20分くらいかけてじっくりゆっくりと肋骨の動きを作ります。

それだけでも、終わってから息のしやすさや身体の軽さを感じるはずです。

慣れてくれば5分程度でも十分肋骨が柔らかくなります。

肋骨のアプローチを1カ月程度続けてみてください。

痛みの変化が必ずあるはずです。

その後に残っている痛みに対しては別のアプローチをしていけばOKです。

まずは肋骨の硬さのチェックとアプローチ、やってみてくださいね。

直接指導を受けてみたい方はこちら。