全身ケガだらけから3か月で痛みも不調も0へ

某高校陸上選手(長距離)の事例です。

当選手は出会った時高校2年生で、2度の大腿骨疲労骨折、足底腱膜炎、腸脛靭帯炎、アキレス腱炎、などなど数えきれないほど不調と慢性障害を抱えていました。

この選手にまずしたことは、お腹と呼吸へのアプローチです。

複数個所に慢性障害を抱えている場合、1つ1つの部位の治療をしても時間がいくらあっても足りず、結果的にあまり良い変化を起こすことが難しいです。

そこで全身への影響が大きい自律神経という観点からアプローチしました。

はじめてこの選手の状態をチェックした時、気になったのはお腹の硬さでした。

お腹には下半身へ血流を送る大きな血管と自律神経節があり、全身への影響が非常に大きい部位です。

さらに上には横隔膜もあり呼吸にも関連します。

呼吸は自律神経との関連が深く、呼吸が浅くなると睡眠の質にも悪影響です。

まずは丁寧にお腹をゆるめて、ゆっくり大きく長く息を吐けるように練習しました。

呼吸練習の様子

そしてこの選手のようにケガを複数抱える選手に多いのは、まじめすぎるタイプです。

とにかくちゃんとやらなきゃ、と頑張りすぎてしまいます。

これは自律神経に対しても全身の力みという観点においてもマイナス要素です。

だから呼吸練習やお腹をほぐす時にも繰り返し伝えたのは、「適当にやること」です。

気持ちよい強さと深さを探すようにして、「あぁ、これならずっとやってられるなぁ」と感じるくらいを目指します。

最初はちゃんとやろうとしすぎて、逆に硬くてぎこちない動きになっていましたが、とにかく適当にやってみて、と伝え続けました。

1カ月ほど後、あらゆるところにあった不調は明らかに改善し始め、日常生活上は痛みを感じなくなるほどになりました。

しかしまだ走っていると膝の外側(腸脛靭帯炎)や足裏(足底腱膜炎)が痛くなりそうな感覚があって長時間練習を積めない、という状態でした。

ここまできて初めて膝と足への介入をしました。

ケガや慢性障害の順序を聞いて、どこのケガがどこへ影響を与えているかを予測しながら施術とセルフワークを選定しました。

細かい部分はやり取りを踏まえて微調整しながらの日々。

最終的には初めてのセッションから3か月ほど経ったころには痛みや不安感なく走れるようになりました。

その後もたまに調子が悪くなってしまう時もありましたが、以前ほど大事になることなく解決できるようになりました。

高校最後の大会も無事に完走でき、今は大学生となって元気に走っています。

どこも大きな不調なく。

他の実績はこちら